全糖尿病患者の約10%が1型糖尿病と言われます。ウィルス感染などがきっかけでインスリンを作る膵臓の細胞が破壊され、体内のインスリンの量が絶対的に不足することで発症します。遺伝や生活習慣との関係はなく、25歳以下の若年者に多く見られるのが特徴です。2型糖尿病と違って急に発症することが多く、やけに喉が渇いて水を飲むことが多くなる、トイレの回数が増える、体重の減少などが見られた場合は早急に医療機関を受診することをお勧めします。
2型糖尿病のような明確な予防法はありません。発症してしまった場合はインスリンの投与が必要になってきますが、西浦クリニックでは緻密なインスリンコントロールが必要な1型糖尿病の患者さんにも対応しております。
全糖尿病患者の90%が2型糖尿病と言われています。食べ過ぎや飲み過ぎ、運動不足、ストレスなどの生活習慣で膵臓の働きが弱まり、インスリンが十分働かなくなることで発症します。遺伝的な要因も多く、もともとインスリンの出にくい体質であったり、家族に糖尿病にかかっている人がいる場合は発症する可能性も高くなります。
まだ症状の軽い初期の段階では生活習慣の見直しを含めた食事療法と運動療法を組み合わせ、血糖値の改善を目指します。他には体内のインスリンが効きやすくする薬、 食後のブドウ糖の急激な吸収を抑える薬、食後短時間インスリンの分泌を促す薬、消化管ホルモンを使ってインスリンの分泌をコントロールする薬などの薬を使用して血糖コントロールを行います。
車社会やデスクワークが中心の生活で運動不足となりやすく、メタボリックシンドロームと診断される人が増えてきています。メタボリックシンドロームとは、肥満(内臓肥満)があり、糖代謝異常、脂質代謝異常、血圧異常の3つのうち2つ以上が合わせて起きている状態のことを言います。生活習慣病の一歩手前の状態で動脈硬化を起こしやすく心筋梗塞になりやすい状態で、糖尿病の原因の一部とも考えられています。
よく名前を聞く病気のため、体重や血糖値、中性脂肪、血圧が少し高いだけだろうと安心してしまうのはとても危険です。高血圧や脂質異常や高血糖それぞれの程度が軽くても、重なって起きることで糖尿病の発症や循環器疾患の発症に繋がりやすくなってしまいます。
糖尿病の合併症は、一般的に急性合併症と慢性合併症の2つに大きく分けられます。
慢性合併症の目の病気(糖尿病性網膜症)や腎臓の病気(糖尿病性腎症)、 糖尿病による手足のしびれなど末梢神経の病気(糖尿病性神経障害)を加えた三つを昔から糖尿病の三大合併症と呼んできました。
急性合併症の代表例としては、糖尿病性昏睡と急性感染症があげられます。
これらは治療の進歩(特にインスリン療法)により、著しく改善されています。しかし、未だに克服されたとは言えず、意識障害をきたしたり、多くの臓器障害まで併発する可能性を含んでいます。
甲状腺とは、ちょうど首の真ん中あたり、固い甲状軟骨に守られた縦横数センチの内分泌器官です。T3(トリヨウドサイロニン)T4(サイロキシン)を分泌しています。脳下垂体から分泌される(TSH)甲状腺刺激ホルモンの分泌調節を受けています。
よく見る疾患として、原因はよくわかっていませんが、T3とT4が過剰に分泌される原発性甲状腺機能亢進症(バセドウ病)や逆に種々の原因でT3とT4のホルモンが分泌低下を起こす甲状腺機能低下症があります。大切なのは原因となる疾患を確実に診断し治療することです。